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日記

平成28年1月4日の日本昔話

木仏長者:

昔、ある村に大きな屋敷に住む長者どんがいた。
この長者どん、立派な屋敷に住んでいるのに加え、大層なお宝を持っていた。そのお宝とは、金で出来た、まばゆいばかりの仏様であった。
ところで、この長者どんの屋敷に風呂焚きの五助という使用人がいた。
五助は信心深い男で、一体の木で出来た仏様を大事にしていた。五助は食事を取る時も、まず木仏様に自分のお膳を供え、そのお下がりを頂くという日々を送っていた。
さて、そんなある年の正月。
この日ばかりは無礼講で、五助たち奉公人も長者どんと一緒に、朝から祝いの宴席で騒いでいた。
その席で奉公人の一人が「そろそろ、年に一度の金仏様を拝ませて下せえ」と言った。
そこで長者どんは立ち上がると、おもむろに後ろにある仏壇の扉を開けた。
金仏様は光り輝き、いつ見ても見事なものだった。すると、酒と踊りに飽きた長者どんは、突然こんな事を言い出した。
「五助の木仏様と、ワシの金仏様とで、一つ相撲を取らせてみたいのじゃがどうだろう?」そして、もし木仏様が勝てば、長者の身代を全て五助に譲る。
しかし、もし金仏様が勝てば、五助は一生ただ働きという条件だ。
こうして、広間では金仏様と木仏様が並べられ、相撲を取ることになった。
「本当に仏様が相撲を取るのか?」、「いや、ただの正月の余興じゃよ。」奉公人たちが言い合う中、相撲は始まった。
するとどうだろう、何と二体の仏様はグラグラ動きだし、本当に相撲を取り始めたのだ。
こうなってくると、木仏に味方する者、あるいは金仏に味方する者が現れ、大変な騒ぎになった。
勝負はなかなか着かず大相撲になったが、最後に五助の木仏様が金仏様を押し倒した。
長者どんは皆の前で約束したので、金仏様を持って仕方なく屋敷を出て行った。
一方の五助は、長者になってからも益々信心深くなり、人々から木仏長者と呼ばれるようになった。
あの時、なぜ木仏様が勝ったかというと、仏の力とは、信心する心の強さによるものだからだ。
五助の木仏様は毎日信心を受けたのに対し、一方の金仏様は磨かれるばかりで信心されなかったからだ。
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