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日記

平成28年1月17日の日本昔話

十六日桜:

昔、愛媛県松山の山越の里に、おじいさんと孫の太吉が住んでおった。おじいさんは山から若木を取ってきては立派な植木に育て、それを街で売って暮らしておった。
太吉は早くに両親を亡くしており、そんな太吉をおじいさんは大切に育てておった。
ある年の春、おじいさんは山で美しい桜の木に出会った。
おじいさんはその美しさに心を奪われ、どうしても自分の畑でその桜を咲かせたいと思った。
じゃが、桜の木はなかなか上手く育たなかった。おじいさんは諦めず、何度も桜の枝を取り木して、育てようとしておった。
そんな秋も深まったある日、おじいさんは咳が続いて寝こんでしもうた。
そうして新しい年が明けても、おじいさんの病はさっぱり良くならなかった。
「じっちゃんは死んでしまうんじゃろうか…。」太吉はおじいさんの看病をしながら、寂しさで胸が一杯になった。
そうして、桜の花を見ればおじいさんが元気になるかもしれないと考えた。
太吉は桜の枝に積もった雪を払い、根元の雪を取り除き、冷たいつぼみに息を吹きかけて温めた。
「お願いだ。花を咲かせてくれろ。」そうやって桜に祈る太吉の姿が何日も続いた。じゃが、桜の枝は雪の中で硬いつぼみを閉じたままであった。
そうしてある朝のこと。死んだように眠っていたおじいさんが、ふと目を覚ますと、雪の中、桜の木の下で太吉が倒れておった。
おじいさんが駆け寄り、震える手で雪の中から太吉を抱きあげると、太吉はようやく目を覚まし「じっちゃん、桜は咲いたか…?」と言ったそうな。
おじいさんが見上げると、桜は雪の中で見事な花を咲かせておった。太吉と一緒に桜を眺めながら、おじいさんの頬に熱い涙が流れた。
それからおじいさんの病は嘘のように元気になったそうな。
その後、この桜の木は毎年正月十六日になると、時期を間違うことなく花を咲かせたということじゃ。そして、人々はそれを十六日桜と呼んだそうな。
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