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日記

平成28年1月20日の日本昔話

おいだせ貧乏神:

昔、越後国高田の町外れの子安という村に働き者の老夫婦が住んでいた。
二人はもう年であったがいくら働いても貧乏暮らしで、正月も14日を過ぎたのに餅一つ食えない有様であった。
そこで爺さんは冬の間江戸へ出稼ぎに行く決心をし、雪の中江戸へと向かった。
しかし高田の町を抜けた頃、爺さんは汚い身なりの子供がついてくるのに気付く。
どこへ行くのかと爺さんが聞いてみると、それは子供ではなく汚い顔をした老人であった。
実は老人は貧乏神で、爺さんの行く所へどこまでもついていくと言う。
貧乏の理由が分かった爺さんは、これでは江戸へ行っても貧乏なままだと思い家へ引き返すが、貧乏神はしつこくついてくるのでなんとかせねばと爺さんは考えをめぐらせた。
そ うして考えた末爺さんは、「もっとあんたの事を知りたいから好きな物を教えてくれ。」と貧乏神に言った。
すると貧乏神は喜び、「人の貧乏を見るのが好きだ。」と答えた。さらに嫌いな物を聞いてみると、貧乏神は「念仏と正月14日に小豆粥を若木で焚いて出る煙が嫌いだ。」
と答えた。それを知った爺さんは、 「わしは長らく貧乏だったからお金と金持ちが嫌いになってしまった。」と貧乏神に嘘を教えた。
家に帰った爺さんは貧乏神の嫌いな物を婆さんにそっと教え、二人は早速若木の薪をこしらえ小豆粥を煮る用意をした。
夜になり、爺さんは囲炉裏に若木をくべるとどんどん火を焚いた。煙は天井まで届き、案の定貧乏神の咳き込む声がしたので、二人は念仏を唱え始めると貧乏神は益々苦しがった。
怒った貧乏神はそっちがその気ならと千両箱を 二人に投げ付け、これを見た二人は苦しむ振りをした。
そして貧乏神が家から出ていくのを確かめた二人は大喜びし、それからは働くだけ暮らしが楽になったと いう。
またこの時から正月14日に若木を焚いて貧乏神を追い出し、15日に小豆粥を食べて祝うようになったといわれている。
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