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日記

平成28年2月23日の日本昔話

どぶろくの尻:

昔、山形の高松のある村に、源兵衛(げんべえ)という爺さまが婆さまと住んでいた。
二人は大の酒好きだったが、この辺りの村では、お酒を作るとたっぷりと税金を取られるのだった。 源兵衛の貧しい村では税金は払えないので、皆、こっそりとどぶろく(酒)を作っていた。
ある年の暮の事、源兵衛が山にでかけている間に、ひょっこりと酒横目(さけよこめ※酒を取り締まる役人)が見回りにやって来た。
酒横目が、源兵衛はどこか?と尋ねると、婆さまは村中に聞こえるように大声で叫んだ。
「爺さまー、酒横目さまがござったよー」それを聞いた村人たちは、大急ぎで自分たちのどぶろくを隠し、おかげでどの家の酒もバレずにすんだ。
その夜、囲炉裏(いろり)の上に隠していたどぶろくのカメ(壺)を降ろそうと、源兵衛はハシゴに登った。
そのカメはとても重く、婆さまに手伝ってもらおうと「けっつ(尻)をおさえてくんろ」と頼んだ。
はしごの下にいた婆さまが、「ほい、おさえたよ」と答えたため、源兵衛が手を放すと、カメは床に落ちガシャンと割れてしまった。
婆さまは、カメの尻をおさえたのではなく、自分の尻をおさえていた。
源兵衛はがっかりしたが、村人たちが少しずつどぶろくを持ち寄ってくれたので、カメ2杯分も集まった。おかげで、源兵衛の家でも良い正月を祝う事ができた。
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