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日記

平成28年2月25日の日本昔話

大歳の火:

昔、家の囲炉裏の火を絶やさないようにするのは、その家のおかみさんの大事な仕事だった。
凍えるように寒い大晦日の晩、ある一軒の貧しい農家で、姑がまだ嫁いでから間もない若い嫁さんにこのことを伝える。
「のぅ・・・これからはあんたが囲炉裏の火を絶やさんように気を付けてや。」
若いお嫁さんはその夜、囲炉裏の火種が消えてしまわないかと心配で寝付かれなかった。
それで夜中に布団を抜け出して、囲炉裏の灰をかき分けてみると、火はとうに消えてしまっていた。
困った嫁さんは、どこか近所で火種を貰おうと外に出てみたが、隣近所は寝静まっていた。
いい考えも思い浮かばず、悲しい思いだけがこみ上げ、嫁さんはどこ行くあてもなく真夜中の道を歩き出していた。
しばらく歩くと、誰かが火を焚いているのが目にとまった。嫁さんは、そこで火種を貰おうと近づいて行く。
そこでは、蓑(みの)を着て仮面をつけた男たちが大きな焚き火の周りで踊っていた。
嫁さんが恐る恐る火種を分けてくれないかと尋ねると、男たちは火種を分けるのはかまわないが、その代わりに一つ聞いてもらいたいことがあると言う。
実は仲間の一人が亡くなったので、その死体を三日間だけ預かって貰いたいというのだ。嫁さんは、火種欲しさに気味の悪い死体を預かることにした。
家に帰ったものの、死体を隠すような所はなく、仕方がないので嫁さんは牛小屋の上のワラ置き場の中に死体を隠した。
年が明けた翌朝、家では雑煮を食べて皆で正月を祝っていた。
しかし嫁さんは、旦那さんがしきりに牛小屋の方を気にかけているので、雑煮ものどに入らなかった。
旦那さんは、どうもあそこにおかしな物があると言い、とうとう牛小屋の上を見に席を立ってしまう。
牛小屋の方で旦那さんの驚く声が聞こえる。
嫁さんはうつむき、「すいません、それは私が昨晩・・・」と訳を話そうとして旦那さんの方を見ると、旦那さんが抱えていたのは、人の背丈ほどもある大きな金塊だった。
そこで、嫁さんは昨晩火種を絶やしたことから、川のそばで焚き火をしていた男たちのこと、死体をその男たちから預かったことまで正直に話した。
それを聞いた姑さんは、その方たちはきっと七福神だろう。嫁さんの真心をめでて、福を分けてくれたのだろうと言った。それから、その家は見違えるように豊かになったということだ。
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