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日記

平成28年3月23日の日本昔話

座敷わらし:

昔から東北地方には、座敷わらしという子どもの姿をした神様のお話が伝わっている。
座敷わらしは、古い大きな家の奥座敷に住んでおり、トタトタと駆け回る音をさせたり、ザワザワと箒で掃くような音をさせたりすると言う。
また、お客さんが家に泊まった時など、枕返しという悪戯をしたりすることもある。
座敷わらしの容貌も様々で、ある人の話では、かわいらしいおかっぱ頭の女の子であったと言い、またある人は裸の男の子だったとも言い、赤いちゃんちゃんこを着た12~3の男の子だという人もいる。
座敷わらしについては、こんな話もある。あるお屋敷にお嫁さんが来たので、近所の子ども達がお祝いに呼ばれて、奧の座敷で遊んでいた。
ところが遊んでいるうちに、どういう事か子どもの数が1人増えているのだ。これは、座敷わらしが子供たちの中に混じっているのだと言う。
また、座敷わらしは家の守り神だとも言われ、座敷わらしがその家にいる間はその家は繁盛しているが、座敷わらしがいなくなると、たちまち落ちぶれてしまうと言われている。
ある日の夕暮れのこと。一人の若者が川べりで、あまり見かけない2人の女の子を見かけた。若者は不思議に思い、どこから来たのかと2人に尋ねた。すると2人はこう言う。
「オラ達は、今まで山口の孫左衛門(まござえもん)の所におったけど、今から気仙(けせん)の稲子沢(いなごさわ)へ行きます。もう、あの家も終わりだもの。」
そして2人の娘の言った通り、何代も続いた長者の孫右衛門の家はあっというまに傾いてしまった。
そしてその頃、気仙の稲子沢では与治右衛門(よじえもん)という男が、夢のお告げで33の花を付けた百合の根元に財宝を見つけ、たちまち大長者になった。
ところが、しばらくしてこの家からも座敷わらしが出ていくのを見たという者がいた。そしてそれから間もなくして、与治右衛門の家もみるみる傾いていったと言うことだ。
またこんな話もある。ある宿屋の奥座敷に一人の恰幅(かっぷく)のよい男が泊まっていた。
夜中、男が寝ていると男の子が出てきて腕相撲を挑む。ところが大の男がいくら力を込めても、男の子はビクともしない。逆にこの小さな男の子にねじ伏せられてしまった。
この噂を聞きつけて、物好きな者や力自慢の男たちが宿屋に押し掛けて来た。ところが男たちが待てど暮らせど、男の子はいっこうに現れない。男たちはあきらめてぐっすりと寝込んでしまう。
さて、朝になって男たちが起きて目を覚ますと、いつの間にか男たちの掛け布団は下に、敷き布団は上に、見事などんでん返しを食っていたそうな。
座敷わらしは、物陰から人間の暮らしを眺めていては、時にはいたずらに出てきたり、仲間に加わって遊んだりする。しかし、嫌になればいつでもぷいといなくなってしまう。
人々が出会った座敷わらしの姿は村の子供達とちっとも変わらず、だからこそいつまでもみんなに愛される神様として残っているのだろうか。
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