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日記

平成28年4月26日の日本昔話

虎子淵:

昔、陸奥に老舗の大きな造り酒屋がありました。この酒屋は、後を継いだばかりの若い主人が急死し、19歳で後家になった嫁のユメが一人で取り仕切っていました。
ある秋の日、酒屋の前に小さな子猫が捨てられていました。
冷たい雨に降られてずぶ濡れになっている子猫に、下男(使用人)の八助が優しく話しかけました。「
お前も捨てられたのか…。お前もおらも捨て子だなぁ」
拾われた子猫は「虎子」と名づけられ、ユメと八助で大切に飼われるようになりました。
この虎子は不思議な猫で、ほんの時たまですが人間の言葉を話す事がありました。「八助、ユメの婿になれ、ユメの婿になれ」
しかしこの事は、ユメの婿になりたかった番頭さんにとって、面白くありませんでした。
ユメと結婚し酒屋の主人になりたかった番頭は、どうにかして八助を亡き者にしようといろいろと画策しました。
結局、度重なる番頭の意地悪が原因で、八助は橋から落ちて死んでしまいました。
八助が死んで初七日頃から、番頭はわけのわからない事を口走るようになり、突然行方知れずになりました。
度重なる不運に、ユメは八助の墓前で手を合わせながら、虎子に自分の秘密を打ち明けました。「虎子、私も拾われっ子だったのよ。
拾われた子は運が薄いのねぇ」
それからしばらくして、虎子は野良イヌ達に襲われ、八助と同じ淵に落ちて死んでしまいました。
人々はこの不思議な猫の事をいつまでも忘れませんでした。
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