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日記

平成28年4月30日の日本昔話

さば売りと山うば:

ある魚売りが、沢山のサバを仕入れて遠くの村まで売りに行く途中、山奥の峠で恐ろしげな山姥に出くわした。
山姥は「代金は後で払うから、お前のサバを食わせろ」と言い、魚売りの返事も待たずにサバを奪い取って残らず食べてしまう。
毎日のようにそんな事が続き、サバを仕入れる代金も底をついた魚売りは堪りかねて峠に行き、山姥に「これまでの代金を払わないなら二度とサバは食わせない」と言い放つ。
ところが山姥は「今までお前を食わずに命を許してやったのに、そんな事を言うならサバの代わりにお前を食ってやる」と凶暴な本性をあらわにして襲いかかって来た。からくも逃れた魚売りはすっかり腹を立て、山姥への復讐を思い立ち、こっそりと山姥の住処に忍びこむ。
天井に隠れて様子を伺っていると、山姥は魚売りの悪口を言いながら餅を炙り、甘酒を暖めてながら居眠りしているところだった。
意趣返しとばかりに屋根の茅棒を抜き取り、鍋の甘酒を吸って飲み、餅を突き刺して釣りあげ舌鼓を打つ魚売り。
山姥が餅と甘酒が消えた事を不思議がると魚売りは「火の神が食べた」と神様の振りをして誤魔化す。
やがて山姥は眠気を催し、「そろそろ寝るか・・・石の長びつで寝るか、それとも木の長びつで寝るか」と呟くと、魚売りは神様の振りをしながら「今夜は冷えるから木の長びつにしろ」と声をかける。
山姥が神様のお告げだからと木の長びつに潜りこんで蓋を閉じて寝てしまうと、魚売りはそっと天井から降り、木の長びつに重石を一杯乗せて、蓋の節穴から煮え湯を大量につぎ込んだ。
苦しみもがく山姥。やがて騒ぎが静かになったので魚売りが蓋を開けてみると、そこには大きなクモが死んでいた。
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