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日記

平成28年5月08日の日本昔話

塩ふきうす:

百姓の兄弟がいた。兄は欲張りで大きな家に住み、弟は正直者だったが貧乏だった。
年の暮れに、弟は米と味噌を借りに兄の家に行くが、欲張りな兄は貸してくれなかった。
仕方なくとぼとぼ歩いていると老人が声をかけてきた。その老人は弟にこの先の洞穴に行って石でできた動く物を持ってくるようにと言う。
弟は言われるままに、祠のそばの暗い穴蔵に入ると、石臼があったのでそれを持ってでてくた。
老人が、「それはなんでも欲しいものが出てくる石臼じゃ。
右に回すと欲しいものがでて、左に回すと止まる。」と言って姿を消した。
弟はからかわれているのだろうと思いつつ、石臼を家に持って帰り、さっそく「米、出ろ。
米、出ろ。」と言って石臼を回すと、米がどんどん出てきた。
こうして弟は裕福な長者になり、他の貧しい人達にも石臼から出たものを分け与えていた。
弟が急に長者になったことに不思議に思った兄は、秘密をかぎつけて石臼を盗み出し、船に乗って海を越えて向こうの国で大金持ちになろうと思った。
弟の家から持ってきた饅頭を食べたあと、塩が欲しくなり、さっそく石臼を回して塩を出したが、止め方を知らなかったので、船は塩の重さで沈んでしまった。
今でも石臼は海の底で塩を出し続けているという。
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