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日記

平成28年5月13日の日本昔話

オオカミと娘

昔、秋田と岩手の国境に小さな貧しい村がありました。
ある寒い冬の晩、巡礼姿の母娘が村に一夜の宿を求めてやってきました。
ところが、この村には「よそ者は村に泊めるな」という掟があり、誰ひとりとして母娘を家に迎え入れようとはしませんでした。
最後にやってきた家のオババは、母娘におにぎりを渡し、「村はずれの龍雲寺(りゅううんじ)ならきっと泊めてくれるじゃろう」そう言いました。
ところが、寺の和尚は母娘に冷たく「よそ者など泊められない」と言い捨てて、さっさと中へ引っ込んでしまいました。
母娘は凍えるような寒さの中、本堂の下に潜り込みました。
この母娘は父親に先立たれ、親類に騙されて無一文になり、秋田の親戚を頼って巡礼している途中でした。
翌朝、和尚が本堂の下を覗き込むと、哀れな母娘の姿はどこにもありませんでした。
しばらくして、和尚は隣の村の法事で遅くなった帰り道、狼に襲われて死んでしまいました。
さらにしばらく経った頃、村のマタギ(猟師)熊平が、狼に襲われました。
その時、一人の少女が狼を制し、熊平は命からがら逃げ帰ってきました。
またしばらくたったある晩、警鐘がなり響き村に狼の群れが現れました。
和尚を食い殺し、熊平を襲ったあの六頭の狼でした。狼が今にも襲いかからんとするとき、「五郎、おやめ!山にお帰り」と一人の少女が現れました。しかし、狼を狙っていた熊平の弾が少女を撃ち抜いてしまいました。
少女は「この村には、私を助けてくれた親切なオババがいるのよ…」そういって息を引き取りました。
このとき、村人は初めてこの少女があの時の巡礼姿の娘だったことを知ったのでした。
狼は、娘の遺体をひきずり崖の上に持っていくと、三日三晩、遠吠えを繰り返し、そのまま石になってしまいました。
それからというもの、月夜の晩には崖上の石から狼の遠吠えが聞こえるようになり、村人は旅人に親切にするようになったということです。
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