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日記

平成28年5月19日の日本昔話

マヨヒガ

むかし、ある山里に仲良しの正直者夫婦が住んでいた。 ある年の春、2人はフキを採りに出かけた。家の前には小川が流れており、女房は川上に、夫は川下の方へ、それぞれフキを探しに行くことにした。
ところが、どういう訳か今年は川上にあまりいいフキはなかった。
そこで女房は川の上へ上へと歩いて行く。
すると、山の奥でたくさんフキが生えている場所をみつけた。女房は夢中になってフキを採り、籠はフキでいっぱいになった。
ところが、女房は帰り道で山の中に迷ってしまい、どうしたものかと途方に暮れてしゃがみ込んでしまった。
すると、どこからか牛の鳴き声が聞こえる。牛がいるのだから人家があるのだろうと女房は思い、鳴き声のする方へ歩いて行った。すると、そこには山の中とは思えない立派な門構えの屋敷が建っていた。
屋敷の庭にはたくさんの花が咲き乱れ、牛馬もたくさん飼われていた。
女房は屋敷の玄関で「ごめん下されや。」
と声をかけるが、屋敷の中からは誰も出てこない。不思議に思い、屋敷の中に入ってみると、座敷には立派な御膳にご馳走が並べられ、湯気を立てている。
女房はさらに奥の間に進む。
ところが、うっかり床に置いてあった水の入った鉄瓶を倒してしまい、水がこぼれてしまった。女房は雑巾で水を拭こうと屋敷の物置へ行くが、そこには熊の毛皮やら鉈(なた)などがあった。
女房は、ここは山男の屋敷ではないかと思い、急に怖くなってしまった。女房は屋敷を出ると一目散に駆け出し、どこをどう走ったのか、ようやく家にたどり着いた。
さて、それからしばらくして、女房も山での出来事を忘れかけていた頃。女房が川で洗濯をしていると、川上からきれいな椀が流れて来た。女房が手に取ってみると、それは間違いなく山の中の屋敷で見た椀であった。そこで女房は、この椀を米を計る枡(ます)に使った。
この枡を使うようになってから、不思議なことに家の米はあまり減らなくなり、さらにこの家にはいいことが続いたので、夫婦は裕福になった。
岩手県の遠野あたりでは、このような山の中の家を“マヨヒガ”と言い、その中の物を何か1つ持ち帰ると幸運に恵まれるという。しかしこの女房は正直者で、何も持ち帰らなかったので、お椀の方から流れて来たのだろうと言われた。
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