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日記

平成28年5月24日の日本昔話

岩屋の娘

ある村の若者が、町へ行く途中で大槌川の橋の上で、一人の婆さまから呼び止められました。
婆さまが「病気の娘の為に町で薬を買ってきてほしい」というので、若者は言われた通りにしてあげました。
薬を受け取った婆さまは「是非、家に寄って下さい」というので、若者はちょっと興味がわいて婆さまの後をついて行くことにしました。
すると、神社の境内にある大きな岩の中が婆さまの家で、そこには美しい娘が布団で寝ていました。
娘は起き上がって薬のお礼を言い、若者をいろいろともてなしてくれました。
やがて若者は、娘の美しさに惹かれ、毎晩娘の岩屋へ通うようになりました。
ある日、若者がいつものように岩屋へ行くと、娘は泣いていました。
婆さまは「実は私たちはキツネです、もう二度と来てはいけません」と打ち明けました。
若者は衝撃の事実に茫然として、岩屋を出ました。
しばらくの間、ぼんやり歩いていた若者はハッと足を止め、娘がキツネであろうと離れることはできない、と考え直し、もと来た道を一目散にかけて岩屋に戻りました。
しかし不思議なことに、あったはずの岩屋の入り口が見当たらず、ただ大きな岩があるだけでした。
それっきり若者は娘と会う事はなく、神社の近くでキツネを見る事もありませんでした。
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