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日記

平成28年6月11日の日本昔話

節分の鬼

昔、ある山里に、妻も子供にも先立たれた一人暮らしの貧乏な爺さんがいました。爺さんは毎日二人のお墓にお参りすることだけが楽しみでした。
やがて冬になり、村はすっぽりと深い雪に埋もれ、爺さんもじっと家の中に閉じこもっていました。
節分の日、寂しさに耐えられず、爺さんは雪に埋まりながら二人の墓参りに出かけました。
村のどの家からも「鬼は外ー、福は内ー」と楽しそうな家族の声が聞こえてきました。
爺さんはしみじみ一人ぼっちが身に染みて、涙があふれて止まりませんでした。
墓参りから帰った爺さんは、息子が生きていた頃に作ってくれた鬼のお面を取り出して、昔の楽しかった時を思い出していました。
「妻も子供ももういない、ましてや福の神からはとっくに見放されている…」そう思った爺さんは、鬼の面をかぶり、わざとあべこべに叫びながら豆をまき始めました。「鬼は内ー!福は外ー!」
すると、爺さんの家に誰かが訪ねてきました。
それは、節分の豆に追われた鬼たちでした。
この家に客人とは何年ぶりでしょう、たとえ鬼でも爺さんは嬉しくなりました。
鬼たちはみんな爺さんの家に集まり、持ってきた甘酒やらご馳走やらで大宴会が始まりました。やがて朝になると、鬼たちは「来年も来るから」と上機嫌で帰って行きました。
やがて春になった頃、爺さんは鬼の置いて行ったお金で二人の墓を立派に作り直しました。
そして「おら、もう少し長生きすることにしただ。来年も鬼を呼ばないといけないからなぁ」と晴れ晴れした顔で言いました。
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