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日記

平成28年6月24日の日本昔話

ちっちの木

昔、岩手に大変貧しい山里があった。
土地は痩せて石だらけで、作物が十分にできるわけがない。村人たちはひもじい思いをし、おっかあ達は赤ん坊に飲ませる乳も出ないのであった。
「子供たちに腹いっぱい食わせてやりたい」が、親の共通の願いであった。
そんなある夜のこと、一人の山んばが大きな木を担いできて、村の真ん中に植えて行った。この木はどんどん大きくなり、こずえが天にささりそうなほどにまで成長した。
この木が生えてから、豆や稲も実り、おっかあ達の乳もよく出るようになった。
いつの頃からか村人たちはこの木を「ちっちの木」と呼ぶようになった。
ある日村に大雨が降り、雷が落ちた。ちっちの木は雷に打たれ、真っ二つに割れてしまった。「何か悪いことが起こらなければよいが」という村人たちの心配は的中し、作物は実らなくなり、おっかあ達の乳も出なくなってしまった。
村人たちはちっちの木の周りに集まり、一心に祈った。村人たちの祈りが通じたのか、再び作物は実り、おっかあ達の乳もよく出るようになった。
冬が過ぎて春になったころ、この村では野焼きを行った。
野焼きの日が飛び火して、ちっちの木は燃えてしまった。
村人たちが立ち尽くす中、大金持ちの臼屋のだんなが人足を連れて、燃え残ったちっちの木を切り、切株だけ残して持って行ってしまった。すると西から冷たい風が吹き、飢饉が起こりおっかあ達の乳もまたでなくなってしまった。
村人たちは、大切なちっちの木を守ろうともせず、ただ見ていただけだったことを後悔した。そして臼屋のだんなのところへ行って、ちっちの木を取り戻してきた。
そしてその木で小さな祠をつくり、ちっちの木の切株の前に建てて祈った。
すると、ちっちの木の切株から、新しい芽が出てきた。
村人たちはその芽を大切に育てたということである。
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