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日記

平成28年7月01日の日本昔話

白山さまの淵

昔ある所に「白山様」を奉った社がある深い淵があった。
その川を渡る舟は決して白山様の下を通ってはいけないことになっていた。
もしそこを舟で通ったり魚を捕ったりすると、白山様の遣いの大亀が人を引きずり込むと言われていた。
その川の渡し場に「たへい」という船頭見習いがいた。
たへいは先輩船頭に明日から船頭にしてやると言われ喜び、その夕方改めて川を見にきた。
しかしどう考えても白山様の下を通った方が早いと思い、本当に大亀がいるか確かめてやろうと川に潜った。
川に潜ってみると変わったこともなく、大きな岩がひとつ川底にあるだけだった。
たへいは迷信なんて嘘じゃないかと笑っていると、突然川底の大岩が動きだしたへいを追ってきた。それは噂の大亀だった。
たへいは必死で泳いで逃げたが大亀に足を捕まれ、川底の洞窟に放り込まれてしまった。
たへいが目を覚ますとそこは暗い岩穴の中で、大亀に連れ込まれて死んだと思われる者の亡霊がうようよしていた。
たへいはこんな所で死ぬなら大亀にひと思いにぱくりとやられた方がせいせいすると言って水に潜り、どこまでも泳いでいくとようやく出口が見えた。
やっとたへいは川の上へ顔を出してみると、川の水が大きく盛り上がり、大亀が現れた。
そしてその甲羅の上に白山神社の祭神「白山姫」が乗っていた。
白山姫は「ここはわらわの憩う所、何人たりとも入ってはならぬ所じゃ」とたへいに言った。
たへいはもう二度とここへは来ないと誓うと白山姫は「本当に誓えるか?」と聞き、たへいははいと答えると「お前が本当に誓えるなら許してやる。
努々忘れるでないぞ」と言って川底へ消えていった。
次の日たへいは渡し場へやって来ると先輩先導が「3、4日見えなかったがどこで何をしておった?」と聞いてきた。たへいはあの洞窟に3、4日も倒れていたのだ。
そしてこの淵はその後どんな日照りでも水は枯れず、川の底を見せることは無かった。
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