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日記

平成28年7月06日の日本昔話

雷と悪者

昔、あるところに伊平、六助、八兵衛の同い年の男がいた。
ある年の秋の終わりのこと。来年、三人は厄年を迎えるので、厄払いの為に善光寺参りをすることになった。
信心のおかげか雨に降られることなく、三人は無事に善光寺参りを済ませ帰りの旅路についた。
やがて山ひとつ越えれば村へ帰れようかという辺りに来た時、思いもよらぬいざこざが起こった。
喉が渇いていた三人は、民家の敷地に立つ柿の木から実を取って食べようとしたが、家の主に見つかってしまい、慌てて逃げた。
また、別の民家の犬に追いかけ回され、六助は仕方なく持っていた杖で犬を叩いて追い払った。
ところが家から出てきた飼い主は、三人が犬を苛めたと誤解して怒ったものだから、またも三人は慌てて逃げた。
伊平と八兵衛は六助のせいで自分たちまで悪者扱いされたと、六助を責めるのだった。
さて、もう山を越えれば村へ帰れる所まで来たが、ここで急に雲行きが怪しくなり雷雨に見舞われた。
三人は古寺に入り雨宿りをしたが、荒れ狂う雷は恐ろしくて三人は震えるばかりだった。
その時、伊平は「誰かが悪さをしたからその人に雷を落とそうとしているのでは?」と言い出し、八兵衛は「六助が柿を取ったり、犬を叩いたりしたからだ。」
と言う。六助は「お前たちも気持ちは同じだったし、悪さをしているだろう」と弁明するも、伊平はなおも続ける。
伊平が言うには、自分たちの笠を外に出して、それが風に吹かれたり、雷に打たれたりしたら笠の持ち主を悪者とし、古寺から出ていくのだと。
そこで三人は自分たちの笠を外に出した。すると六助の笠だけが風に飛ばされてしまい、六助が寺を出ることになった。
すると、雨に打たれながら必死に念仏を唱える六助の近くに雷が落ちた。だが落ちたのは六助の所ではなく、二人がいる古寺だった。
六助は焼け落ちた古寺へ向かい意識を失った伊平と八兵衛を助け出した。二人は意識を戻したが、六助を悪者扱いした自分たちの愚かさを恥じ、六助に謝った。
六助は「えらい目に遭ったのはお前たちであり、これで一足先に厄落としが出来たものだ。」と言ってふたりを許し、三人は笑いあった。こうして三人は仲良く村へ帰るのだった。
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