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日記

平成28年7月08日の日本昔話

坊主石

昔、北上川の上流の黒岩という村に、おっかさんと母親思いの娘が暮らしていた。
おっかあは、おっとうが死んでから女手一つで娘を育ててきたが、ある日のこと急に歯が痛み出した。そして痛みはだんだん酷くなり、とうとう顔が腫れて寝込んでしまうまでになった。
そんな時、村の年寄りから北上川上流の滝の水で口をすすげば歯の痛みが治ると聞き、娘は早速その滝へ水を汲みに行った。
娘が竹筒に入れた清流の水をおっかあに飲ませると、確かに歯の痛みは一時治まるのだが、時間が経つとまた痛み出す。
母親思いの娘は、おっかあの歯痛が治るようにと祈りながら、そのたびに水を汲みに行くのだった。
そんな秋も深まったある日、娘がいつものように滝に水を汲みに行くと、一人の年老いた坊さまが疲れ切った様子で滝にやって来た。
坊さまは滝の近く岩に腰かけたが、疲れていたためか、その場に倒れ込んでしまった。
娘はこの坊さまを介抱して家に来るように勧める。しかし坊さまは、自分はもう300体の石仏を彫り終えたので、思い残すことはない。この滝で往生したいのだと言う。
そして、娘のおっかさんが歯痛で苦しんでいると聞いた坊さまは、自分が往生する前に歯痛を直してあげると言った。
坊さまが言うには、明日の朝までにこの岩に窪みを彫っておくので、その窪みに滝の水と米粒を10粒ほど入れて、しばらくしてからその水を歯の痛むところ塗れば、歯痛は治るのだそうだ。
娘が翌朝滝に来てみれば、そこに坊さまの姿はなく、その代りに坊さまの頭のような丸い石が岩の上に載っていた。
そしてその石には、坊さまが言われたように丸い窪みが彫ってあった。
そして娘が坊さまに言われた通りにすると、おっかあの歯痛はたちどころに治ったという。
この話を聞いた村人は、きっと坊さまが石になられたのじゃろうと噂し、その後この石を坊主石と呼ぶようになった。
そして歯が痛い時にこの窪みに滝の水と米粒を浸し、一晩ほど置いてから痛むところに塗ると、歯痛が治るのだと云われている。
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