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日記

平成28年7月15日の日本昔話

初成りのウリ

昔、岩手の花巻から少し離れた所に、清助(せいすけ)という独り者の百姓爺さんが住んでいました。
清助爺さんは、畑に実った初成りのウリ(一番最初に実ったウリ)を、明日にでも収穫できると楽しみにしていました。
ところが翌朝、清助爺さんが畑に行くと、ウリは誰かから盗まれていました。
ウリの盗難は翌日もまた翌日も続き、怒った清助爺さんは、夜の畑に罠を仕掛けることにしました。
清助爺さんが、暗闇の中でウリ泥棒を捕まえてみると、それは歳をとったカッパでした。カッパは「初成りのウリを食べれば寿命が三年のびるというので、ついウリを盗んでしまった」と、清助爺さんに詫びました。
カッパの話に同情した清助爺さんは、カッパを許してあげました。
するとカッパは、お詫びがしたいからと「柳原へ一緒に行かないか?」と言い出しました。
カッパは「今夜は、松林寺(しょうりんじ)の地蔵さまが、尼ヶ淵(あまがぶち)の主に、馬三十頭分の金を送ることになっている。
その馬の荷を鎌で切り付けると、金塊が手に入る」と言いました。
当初、清助爺さんは鎌で切り付けるなどと恐ろしいので断りましたが、カッパに促されるまま、真っ暗闇の中もうめちゃくちゃに鎌を振り回しました。
すると、馬の荷がドサリと落ちる音がしたと思うと、丸い光が一斉に飛び出して消えていきました。
辺りを見渡すともうカッパはいなくなっていました。
そして足元には、金の粒が沢山はいった大きな袋が落ちていました。
これにより、清助爺さんは死ぬまで困らない程の金を手に入れることが出来ました。
それからの清助爺さんは、毎年夏になると初成りのウリを川に流して、カッパの長寿を祈ったそうです。
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