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日記

平成28年8月09日の日本昔話

土間か座敷か米俵

昔、宮城県のある村に、とても頑固者の親父が住んでいました。
息子やカカアの言う事など、全く聞き耳を持たずに毎日を過ごしていました。
ある年の秋の事、たいそうな豊作で上米が三俵も収穫できました。
親父はこの大切な米が盗まれるのではないかと心配し、米俵を奥の座敷に運ぶ事にしました。
息子やカカアが「大切な米なら、逆に土間に蹴っ転がしておいた方が安全だ」といっても聞きません。
息子たちは座敷の米俵を土間に戻し、親父はまたそれを座敷に運び入れる。
何度もそんなやり取りを繰り返しながら、どうにか一俵だけは土間に転がしておく事ができました。
その夜は、息子が座敷の米俵の横で添い寝しましたが、朝になると、座敷の米俵がなくなっていました。
激怒した親父は、役立たずの息子には任せておけないと、次の晩は一俵の米俵を座敷に運びその横にゴザを敷いて寝る事にしました。
夜中になると、昨日の泥棒が畳を持ち上げて座敷に侵入してきました。
泥棒は米俵より価値のありそうな、コモ包み(ゴザの包み)を担いで運び出しました。
運んでいる途中、あんまり包みが重いので中を開けてみると、そこには熟睡中の親父が入っていました。
怒った泥棒は、親父の髪やヒゲを剃り落し、身ぐるみはがしてしまいました。
つるつる坊主でふんどし一丁の親父は、みっともなくて息子やカカアに会わせる顔がありません。
どなり散らしながら家の中に入った親父は、紙に「ごめん」と書いて二人に見せました。
それからの親父は、少しはカカアや息子の言う事を聞くようになったそうです。
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