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日記

平成28年8月29日の日本昔話

椿の乙女

昔、秋田県男鹿(おが)の海辺で大津波が起きました。
津波が引いた後、金崎と館山崎の入り江に、見た事もない小さな山がぽつんと残されていました。
村人たちは「きっと能登から流されてきたのだろう」と思って、この山を「能登山」と名付けました。
年月がながれ、この能登山にも人が住みつくようになりました。
ある年の夏の事、遠い国から商船がやってきて、一人の若者がこの地に降り立ちました。
若者は、能登山に住む一人の美しい娘と出会い、二人は恋に落ちました。
若者は、娘に遠い自分の国の話を聞かせてあげました。
「おれの国には真っ赤な花が咲く椿という美しい花がある。
この椿の実から油が採れて、この油で髪をすくと黒々と艶やかな髪になる」と、娘に話しました。
若者は「来年、椿の実を持って再びやってくる」と娘と約束して、故郷に帰って行きました。
娘は一年の間、若者がやってくるのをじっと待っていましたが、その年も翌年も若者は現れませんでした。
三年目のある日。娘は、見るからにやつれ果て、若者の名前を呼びながら荒海に身を投げてしまいました。
若者の船が入り江にやってきたのは、娘が死んだ後でした。
若者は娘の死を知ると、嘆き悲しみ、娘の名前を呼びながら能登山に椿の実をまき散らしました。
この椿は、能登山に根付き、今でも毎年春になると真っ赤な花が咲きそろうそうです。
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