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日記

平成28年9月10日の日本昔話

おぼう力

昔、秋田の田沢湖に近い仙北郡の神代(じんだい)に宇治川という相撲取りがいた。
宇治川はたいそう力持ちであったが、今よりももっと力が欲しいと願っていた。
ある夜、宇治川が親友の松笠山と稽古の帰り道に天正寺(てんしょうじ)を通りかかると、どこからともなく赤子の声がする。
見ると赤子を抱いた女が現れ、髪を結う間この子を預かって欲しいと言う。
松笠山は喜んで赤子を受け取るが、やがて腕が折れそうなほど赤子が重くなり、松笠山は耐え切れず赤子を投げ飛ばしてしまう。
赤子は闇夜に吸い込まれ女の姿も消えていたが、松笠山は息を引き取ってしまった。
松笠山は天正寺で葬られ、宇治川は和尚から昔武家に奉公していた娘が主人の赤子(おぼう)を誤って死なせ、手打ちになった話を聞かされる。
女はこの娘の亡霊であり、最後まで赤子を抱くと人並み外れた「おぼう力」を授かるが、途中で投げ出せば命は無いという。
以来宇治川は松笠山の無念を晴らすため、夜更けになると天正寺で女が出てくるのを待った。
それから一ヶ月目の夜、宇治川の前に女が現れやはり髪を結うので赤子を抱いて欲しいと頼んだ
。宇治川が赤子を抱くと松笠山と同じように突然重さを増し、宇治川は腰を入れ踏ん張るも段々気が遠くなっていく。
そしてとうとう赤子を落としそうになった時、髪を結い終えた女が赤子を取り上げ消えてしまったため、かろうじて宇治川は助かったのであった。
こうして晴れておぼう力を授かった宇治川は、あまりの嬉しさに帰り道で見境なく色々な物を遠くへ放り投げながら家に戻った。
ところが翌朝村を訪ねてみると、放り投げたはずの物が全部元に戻っている。
訳を知りたくなった宇治川がその夜再び物を放り投げ天正寺の近くで待ち構えると、なんと和尚が宇治川の放り投げた物を軽々と持ってやってくる。
実は和尚もおぼう力を授かっていたのであり、自分の行いを恥じた宇治川は改めて松笠山に誓い、後に立派な相撲取りになったという。
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