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日記

平成28年9月11日の日本昔話

茸の化け

昔、ある山奥に婆様が一人で住んでいた。 ある夜のこと、婆様が糸を紡いでいると、いつの間にやら16~7歳の娘が三人、目の前に座っていた。
「森の奥はまっぐらげ~、オラたちゃあばの家がええ~」不思議な娘たちの歌に聞き入っていた婆様はボーっとしてきて、いつの間にか朝になっていた。
次の晩も娘達はやってきて、一晩中騒いではいつの間にかいなくなっていた。
こんな夜が七日七晩続き、婆様は日増しに痩せてまるで生気を吸い取られたようにぐったりとしていた。
婆様は、娘達の歌の中に出てくる「うすい峠の法覚坊(ほうかくぼう)」にこの事を相談してみることにした。
すると法覚坊は、「化け物の仕業だから茄子を煮てごちそうすれば大丈夫だ」と、教えてくれた。
さっそく婆様は、夜になり訪れた三人娘にナス汁をご馳走することにした。
一口食べた娘達はぎょっとした表情になり、お婆さんもそのまま気を失って倒れてしまった。
どのくらい経ったか、気がついてみるともう娘達の姿はなく、座っていた所にはお椀が三つふせて置いてあった。
婆様がお椀を持ち上げてみると、お椀の下にはキノコがあった。
実は、三人娘の正体は山の茸だった。山の茸が娘に化けて、婆様を憑り殺そうとしていたのだった。それ以来、茸を食べる時はなるべく茄子も一緒に食べるようになったそうだ。
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