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日記

平成28年9月19日の日本昔話

いたずら仁王様

昔、現在の山形県高松というところに貧しいけれど心豊かな人々が住む村があった。
村には観音様をまつる御堂があって、大きな山門の両側にはこれまた大きな仁王様が立っていた。
ある日のこと、山門の右側の口開きの仁王様は、誰ひとり参拝する者がなく、ただ観音様の立ち番をしていることが退屈で仕方がなくなった。
その夜、口開きの仁王様は隣の仁王様の注意を無視し、
山門を離れ村へ行き、鶏、犬、馬を放していたずらをした。その夜から、口開きの仁王様の悪戯は毎晩続き、村人の畑をメチャクチャになった。
村人が、仁王様の悪戯にほとほと困り果てたが、相手が仁王様なのでどうしようもない。
そんな様子を見ていた村のガキ大将のせいきちとその仲間たちは、いたずら者の仁王様を懲らしめようと山門に向かった。
山門に到着したせいきちたちは、あっという間に仁王様に捕まって丸飲みされた。せいきちたちは何とか仁王様のお腹の中から出ようと出口を探したが、なかなか見つからない。
そのうち暗闇に目が慣れてくると、綱のようなものが沢山ぶら下がっているのを見つけた。
その綱を引いてみるとくしゃみの音がした。別の綱を引くと咳、また別の綱を引くとしゃっくりまた別の縄を引くとおならの音がした。
せいきちたちは面白がって綱にぶら下がったために口開きの仁王様は咳やくしゃみ、しゃっくりに苦しめられた。
やがてせいきちたちはくしゃみの綱を同時に飛びつくと仁王様は大きなくしゃみをし、身体の中にいたせいきちたちは外へ出ることが出来た。
この出来事を機に、せいきちたちは毎日のように仁王様のところに遊びに来るようになった。口開きの仁王様も村に出て悪さをしなくなり観音様のお守りをするようになった。
そればかりか仁王様は子供たちの命の守り神となり、今でも仁王様の股をくぐると風邪やはしかにならないと言い伝えられているそうだ。
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