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日記

平成28年9月19日の日本昔話

天狗の大うちわ

昔、秋田の田沢という村の村外れに、体が大きく力持ちの惣吉(そうきち)という若者がいた。酒と相撲が大好きな惣吉は、酒さえ飲めば大声を上げて悪戯ばかりしていた。
そんな秋も終わりの頃、村人が野良仕事に出ている間に娘達が悪戯に遭い、鶏や酒が盗まれるという事が度々起きるようになった。
村人は惣吉が犯人だと決め付けたが、濡れ衣を着せられた惣吉は腹を立て、盗人の正体を暴いてやろうと娘達が悪戯された村外れの羽根坂(はねざか)の森に向かった。
惣吉が羽根坂の森に着くと突然風が吹き、空から大きな天狗が飛んできた。天狗は天下の山々を渡り歩く大天狗(天狗の中でも位が高く力の強い天狗)であり、
惣吉は天狗に相撲で勝負を挑むも、天狗の提案でまずは酒で勝負する事になった。
そこで天狗は呪文を唱え大うちわで突風を起こすと惣吉の前から消え去り、しばらして酒樽と鶏を持ってきた。これを見て犯人が天狗だと知った惣吉は、
酒の飲み比べで天狗がたらふく酒を飲んだのを確かめるとこれを引き分けとし、天狗から大うちわを手放させた上で相撲の勝負を始めた。
惣吉の狙い通り天狗は酔いが回って力が入らず、惣吉は隙を突き天狗を押し倒した。
惣吉は天狗が捨て置いた大うちわを奪い、
天狗が素直に白状するまでこれは頂くと言い残すと天狗と同じ呪文を唱え、大うちわで突風を起こし森から飛び去ってしまう。
盗み食いで肥えた天狗の体は大うちわ無しでは飛ぶ事もできず、天狗は惣吉に大うちわを返してくれるよう泣いて一晩中頼み続けた。
そして翌朝、惣吉が戻ってくると天狗はついに観念し、森に集まってきた村人の前で自分が悪戯や盗みを働いた事を白状した。
これを聞いた惣吉は約束通り大うちわを天狗に返し、天狗もこれからは心を入れ替え、森の奥に籠り修業をやり直す事を誓うと風と共に消えていった。
それ以来天狗の悪戯は無くなり、この天狗の住み着いた森を人々は「天狗森」と呼ぶようになったという。
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