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日記

平成28年9月23日の日本昔話

水の種

昔、山また山のその奥に貧しい村があった。この村、なぜ貧しいかと言うと、村には川も池もなく、稲を育てることができなかったからだ。
村人は雨水を溜めて畑を耕していたが、それでも田んぼを作るには不足だった。
それで、村に田んぼを作ることが村人の長年の悲願であった。
この村に、与左衛門という信心深い若者が、年老いた母親と共に暮らしていた。
この与左衛門、村の虚空蔵さま(こくぞうさま)の前を通る時は必ず手を合わせるのであった。
さて、ある日のこと与左衛門はふもとの町に用足しに行くため、村を2~3日離れることになった。
与左衛門が山を降り町に着くと、そこには満面の水をたたえた大川が流れていた。
町での用事を終えた与左衛門は、大川の岸辺で一休みすることにした。
すると子供たちの声が聞こえ、与左衛門の頭に小石が当たった。
与左衛門「こらぁー、石なんか投げたら危ねぇでねえだか!!」
子供たち「逃げろー!!」
与左衛門は、子供たちが何をしていたのだろうかと不思議に思い、子供たちのいた辺りに近づく。
そこには小さな白蛇がいた。子供たちはこの白蛇をいじめていたようだった。
与左衛門は可哀想に思い、白蛇に向かって「今度、出てくる時は気をつけるだぞー」と言い白蛇を撫でてやる。
すると、与左衛門の傍らに突然きれいな娘が現れた。
娘は、自分は竜宮城の乙姫であり、今日は白蛇に化けて地上で遊んでいた。危ないところを助けていただいたお礼に竜宮城に招待したいと言うのだ。
竜宮城に着いた与左衛門は竜王からもお礼を言われ、見たこともないような贅沢なご馳走で歓待された。
与左衛門は夢のような日々を竜宮城で過ごしたが、ある日自分の村のこと、年老いた母親のことが思い出され、村に戻る旨を竜王に伝えた。
竜王と乙姫は悲しんだが、お礼に宝物殿からどれでも好きな宝物を持っていってよいと言う。
宝の山の中で、二つの徳利が与左衛門の目に留まった。
聞けば、それは「水の種」であると言う。「これさえあれば、村で田んぼを作ることが出来る!!」と思ったところで与左衛門は夢から覚める。
与左衛門が寝ていたのは、元の大川の岸辺であった。
馬鹿な夢を見たものだと思いながら与左衛門は帰路を急ぐ。
山を越え、与左衛門がいつも手を合わせる村の虚空蔵さまの前まで来ると、そこには夢で見た徳利と少しも変わらぬ徳利が二つ並んでいた。
そして与左衛門が徳利を振ると、徳利からは際限なく水が溢れ出したのだ。
こうして、村人は悲願であった田んぼを作ることができ、村は豊かになったそうだ。
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