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日記

平成28年10月23日の日本昔話

猫とねずみ

昔、ある村では、夜になると山から鬼たちが降りてきて、村人をさらっては喰うので大騒ぎになった。
村人たちは日が暮れると、野良仕事もそこそこに切り上げて家に帰り、戸をピシャリと閉めて、家に中で家族寄り添いながら、ただ時が経つの待った。
この惨状を天上から眺めていた仏様は、村人たちを救うため、鬼たちの住む山奥の里に降りて行き、人をさらって喰うようなむごいことを止めるように諭した。
しかし鬼たちは、人間以外の物は不味くて食えない。これからも人間を喰い続けると言って聞かない。
それではと、仏様は山裾の畑に豆を蒔いた。そして鬼たちに向かって、この豆が芽を出すまでは人間を喰うのは我慢しろと言った。鬼たちも豆から芽が出れば、これまで通り人間たちを喰えるのでこれを受け入れた。
しかし待てども暮らせど豆から芽は出てこない。鬼たちが試しに畑を掘ってみると、なんと出てきたのは香ばしい香りのする炒り豆であった。これではいくら待っても芽が出てくるはずは無い。
鬼たちは怒り、「仏面(ほとけづら)してとんでもねえ野郎だ!!」「神も仏もねえでや!!」と悪態をつく。
鬼たちは、「仏様がその気なら鬼には鬼のやり方がある。」と言い、ある夜畑に集まる。
そこで、一心不乱に豆から芽が出ることを念じながら「豆出ろ、豆出ろ、早く出ろ。芽を出せ、芽を出せ、早く出せ。」と歌いながら踊った。
すると不思議なことに、夜が明ける頃には炒り豆から芽が出て、芽はすくすく伸び、青い葉を茂らせ豆をつけた。鬼たちは喜び、早速仏様を呼びにいく。
仏様は、豆から芽が出たことが信じられず、今日は忙しいから明日見に行くと言う。
仏様がコッソリ畑を見に行くと、鬼たちが言う通り豆が芽を出し、青々とした葉を付けている。
仏様は驚いて懐から炒り豆を一粒手に取り、「はて、どうしてこんな炒り豆から芽が出たのだろう?」と訝りながら豆を地面に投げた。
豆は転がって鼠の巣穴に落ち、中から鼠が出てきてこれを拾う。ここで仏様は何かをひらめき、「今までに食ったこともないような美味いものが食いたくないか?」と鼠に耳打ちした。
その夜、どこからとも無く鼠の大群が畑に現れ、畑の豆を跡形もなく食い尽くしてしまった。
朝になって、何も無い畑を見て鬼たちは愕然とした。
「いったい誰がこんなことをしたんだ!?」畑の傍らには、腹を膨らませた鼠が一匹、大の字に寝ている。
「こいつらがこんなマネをしたんだな!!」と怒った鬼たちは、近所の腹をすかせた猫たちを集めた。
そして猫たちに言う。「お前たち、いままでに食ったこともないような美味いもの食いたくないか?」鬼にそそのかされた猫たちは鼠の巣穴に入って、次々に鼠たちを襲った。
このため、鼠の巣穴は大混乱になる。「思い知ったか、鼠ども!!」と溜飲を下げた鬼たちは、気が済んだのか、それ以降、山から下りて人を喰らうことは二度と無かった。
こうして、鼠は仏様から豆という好物を教えられたが、一方、猫は鼠という好物を知ってしまった。
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