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日記

平成28年10月31日の日本昔話

ねこのて

昔、ある庄屋の家で、長年飼われている一匹の年老いた猫がいた。
名前はタマ。昔はよくネズミもとったが、最近ではネズミもとらなくなって、毎日昼寝ばかりしている。
庄屋さんのところでは、今年も田植えのシーズンが始まり、この時期になると、男達は田んぼに出て、田植え仕事に精を出し、女性達は男達のために食事の支度などに追われ、皆大忙しである。
そんな中でも、タマは今日も縁側でのんびりとお昼寝。そんなタマを見た女中の一人が、「お前は最近ネズミもとらんと、昼寝ばかりして。こっちは猫の手も借りたいほど忙しいのに。」
と、つい愚痴をこぼしてしまう。その言葉の意味が分かったのか、分かっていないのか。
チラリと横目で女中を見るタマ。
そんなある日のこと。村の者達が田植え仕事に精を出していると、見慣れない3人の若い娘が突然現れ、田植え仕事の手伝いを申し出てきた。
村の男達は、この急な申し出に戸惑い気味であったが、3人娘のうちの一人・・・色白の美しい娘が、自ら歩み出て田んぼに入ると、せっせと田植え仕事を手伝い始めた。
その娘の後ろでは、連れの2人の娘が太鼓を叩き、楽しげな歌と踊りで村人達を鼓舞する。村人達は、その楽しげな歌を聴き、踊りを見ているうちに元気が出てきて、田植え仕事がどんどんはかどっていく。
3人娘の手伝いのおかげもあり、気が付くと、田植え仕事は夕暮れには全て終わっていた。
村人達はおおいに喜んで、これもあの3人娘のおかげじゃと、お礼を言おうとするのだが、気が付くと、娘達はどこかへ消えてしまっていた。
そんな不思議な出来事があった翌日。
いつぞや、タマに愚痴をこぼしていた女中が、縁側に泥で付けた猫の足跡らしきものを発見する。その跡をたどってみると、また、縁側でひっくり返って昼寝をしているタマと、2匹の猫を見かける。
そしてタマを見て驚いた。タマの手足は泥だらけだったのである。
縁側に残された泥は、田んぼの泥である。
そしてタマの手足に付いていたものも・・・。そこで女中は気が付く。「タマ!まさかお前が・・・。」
猫の手も借りたいと女中がこぼし、家中の人々が田植え仕事に追われ、大忙しで困っている事に気が付いたタマは、長年お世話になっている家の人達にお礼がしたかったのだろう。
それで、仲間の猫達と共に若い娘に化けて、田植え仕事の手伝いをし、自分に出来るせめてもの恩返しをしたのであろう。
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