ハウスクリーニング 奈良

ハウスクリーニング エアコンクリーニングでは絶対に追加料金なし!
エアコンクリーニング 奈良トップページ > 日記 > 鹿の恩返し

日記

平成28年11月09日の日本昔話

鹿の恩返し

昔、福島の土湯(つちゆ)という所に、助丸という働き者の猟師が女房と暮らしていた。
女房も助丸のために良く働き、二人はまわりも羨むほど仲の良い夫婦だった。
ある日のこと、助丸がいつものように猟に出ると、山で一匹の鹿を見つけた。ところが、足を忍ばせて近づいてみると、鹿は足に大きな傷を負っている。いくら猟が生業(なりわい)とはいえ、
傷ついている動物を射ることは出来ず、助丸は鹿の足を手当して逃がしてやった。
ところが、そんな事があってからしばらくして、助丸の女房は風邪をこじらせ、あっけなく死んでしまった。
助丸の悲しみは深く、女房が死んでからというもの仕事もせず、ろくに食事も取らず、ただただ死んだ女房の事を思ってぼんやり過ごす日々が続いた。
そんなある夜のこと、何者かが助丸の家の戸を叩く。
助丸が出てみれば、そこには亡くなった女房が立っている。
女房は助丸に、ちゃんと食事をとって、以前のように元気に働くよう諭した後、「十日経ったら、あの峠の大きな石の前に来てください。
私の姿が映ります。」
と言い残すと、その姿を消してしまった。
助丸が十日後に峠の大石の前に来ると、女房の言葉通り、石には亡き女房の姿が映った。
助丸は、その後以前にも増して働くようになり、そして毎日峠の大石の前に来ては、今日あったことを女房に話して聞かせた。
それからまたしばらくして、助丸がいつものように峠の大石の前に来ると、石の上に一匹の鹿が死んでおり、その鹿の足には大きな傷跡があった。
そう、この鹿は何時ぞや助丸が助けた鹿だった。鹿は助丸を励ますために、この石に女房の姿を映していたのだった。
助丸は、鹿の亡骸を石のそばに丁寧に葬った。
そしてふと石を見ると、石には鹿の足跡が残っている。
その後、石に女房の姿が映ることは無かったが、鹿でさえこれほど自分を思ってくれたのだから、女房はどれほど自分を思っているだろうと助丸は考え、気持ちを奮い立たせるのだった。
ページのトップへ戻る