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日記

平成28年12月13日の日本昔話

蛙の子は蛙

むかし、山奥の小さな池に蛙の夫婦が棲んでおった。蛙の夫婦は、同じ池に棲む鯉や鯰の姿形や泳ぎっぷりをたいそう羨ましく思っておった。
そんなある年、蛙の夫婦に初めての子供が生まれたのじゃが、その子供の姿は自分達とは似ても似つかんものじゃった。そりゃあ、初めはオタマジャクシじゃからなあ。
蛙の夫婦は「この子の体の色や形は鯰にそっくりじゃ。きっとその内、ひげが生えて立派な鯰になるんじゃよ。」とか、「この子は鯉に似ているから、きっと立派な鯉になるじゃろう。」
とか言って、大いに喜んで子供を大事に育てることにしたそうな。
そうして、父ガエルは「うちの子は大きくなったら立派な鯰か鯉になるんじゃ。」と、自分の子供を自慢して回ったので、池に棲むカメやメダカ達は、呆れ返っておった。
ところがある日、子供の体に二本の足が生えてきた。蛙の夫婦は思案して「きっと、この子は大きくなったら龍になるんじゃ。」と、また大喜びした。
それからまたしばらくして、子供の体に今度は二本の手が生えてきた。蛙の夫婦はいよいよこの子は龍になるんじゃと喜んで、「さあ、龍になるその体を良く見せておくれ。」と子供に言うた。
ところが水から上がった子供の体をよく見ると、その体には尻尾がなく、蛙にそっくりじゃった。そうして子ガエルは池に飛び込むと、元気一杯泳ぎ出した。
その速いこと、速いこと、鯰よりも鯉よりもはるかに早く立派な泳ぎっぷりじゃった。
大きくなった子供を見て、蛙の夫婦は「鯰も鯉も立派じゃが、陸に上がって飛び回ることはできんじゃろう。龍だって体が大き過ぎてこの池には入りきれん。
ここで暮らすには、やっぱり蛙がええんじゃよ。蛙の子は蛙。それでええんじゃ。」と言うて笑ったそうな。
こうして蛙の夫婦と、夫婦にそっくりな子供の蛙は、その池で楽しく泳ぎ暮らしたということじゃ。
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