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日記

平成28年12月19日の日本昔話

山んばのひょうたん

昔、あるところに3人のわんぱくな兄弟がいた。兄弟たちはいつもお腹をすかせており、お地蔵さんのお供え物をこっそり食べたりしていた。
父親が「そんなことばかりしていると、山んばに食われるぞ」と叱っても、3人とも耳を貸さなかった。
ある日、兄弟たちが村のお堂の前に座っていると突然、大きなひょうたんを持った山んばが目の前に現れた。
山んばは自分と相撲を取らないか、と兄弟たちに話しかけた。しかし兄弟たちは腹ペコなので相撲は取れないと断った。
「それでは仕方がない」と言いながら、山んばはひょうたんのふたを取った。すると不思議なことに兄弟たちはひょうたんの中に吸い込まれていった。
3人が気が付くとそこはひょうたんの中で、いつの間にか山んばも一緒だった。
兄弟たちが山んばの後をついて歩いていくと、大きなぶどうがなっている木があった。山んばは、一番上の兄にそのぶどうを取らせ、取ったぶどうを3人で分けて食べるように言った。
兄弟たちは恐ろしさのあまり、ぶどうの味などわからなかった。
さらに歩いて行くと、今度は大きな実をつけた栗の木があった。山んばは栗の実を全部落とすと、兄弟たちに薪を拾ってくるように言った。
山んばは薪で湯を沸かし、その湯で栗をゆでで、兄弟たちに食べさせた。山んばのゆでた栗は、何とも言えずいい匂いがして甘くておいしかった。
兄弟たちは、生まれて初めて腹いっぱいになってそのまま眠ってしまった。やがて、兄弟たちが目を覚ますと、元のお堂の前で眠っており、あたりはすっかり夜になっていた。
そこへ、心配した村の大人たちが迎えに来てくれた。兄弟たちはこれまでの事を大人たちに話したが、誰もその話を信じる者はいなかった。
この様子を離れたところから見ていた山んばは、「相撲を取るのはこの次にしよう」とつぶやいていた。
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