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日記

平成28年12月29日の日本昔話

ねねこ河童

昔、利根川のほとりに加納新田(かのうしんでん)という所があり、そこに近隣の河童の親分衆の総元締めとして君臨していた女親分の「ねねこ河童」という河童がいた。
ある夏の終わり、このねねこ河童が重大な発表をするとの事で近隣の名立たる河童の親分衆が立崎(たつざき)の渡し舟の上に集まった。
親分衆はついに人間達との一大決戦かと緊迫していたが、ねねこ河童の口から出た言葉は元締めの役を誰かに譲りたいという引退宣言であった。
これを聞いた親分衆は驚き一体何故辞めるのか理由を聞くと、ねねこ河童は次の出来事を話し始めた。
ある晴れた日の事、中谷(なかや)の原っぱで若者が馬を杭に繋ぎ気持ち良さそうに眠っていた。
馬の尻コ玉抜きの名人であるねねこ河童はこれを見て、早速馬を川に引き込み尻コ玉を頂こうとまずは馬の尻尾の毛を引っこ抜いた。
ところが何度尻尾の毛を抜いても、馬は暴れるだけで肝心の杭が抜けない。
これは杭が深く打ち込んであるに違いないと思ったねねこ河童は、無我夢中で杭を引き抜いていた所を後ろから若者に殴られてしまう。実は全て、若者が寝た振りをして仕掛けた罠だったのである。
この時の怪我が元でねねこ河童の頭の皿は割れてしまい、若者に命だけは助けてもらったものの頭の皿がないため、元締めどころか河童を辞めざるを得ないのだという。
しかし、話を聞いた親分衆の一人が「本当はその若者が好きになったのでは?」とねねこ河童に問いかけた。
ねねこ河童はしばし沈黙するも、自分は命を助けてもらったお礼に加納家の若旦那である若者の下で働く事を告げると、船先から利根川に飛び込んでいった。
残された親分衆はただ後を見送るのみであり、陸に上がって加納家に住み着いたねねこ河童はそこで一生働いたという。
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