ハウスクリーニング 奈良

ハウスクリーニング エアコンクリーニングでは絶対に追加料金なし!
エアコンクリーニング 奈良トップページ > 日記 > 大平さまの矢

日記

平成28年12月30日の日本昔話

大平さまの矢

昔、茨城の立木(たつき)という所に大平(だいへい)さまと呼ばれる弓の名人がいた。
ある日、村人が数人集まって大平さまの噂話をしていると、一人の村人が「大平さまに引けぬ弓はない。」と言い出した。
すると、これを聞いたもう一人の村人が、竹を数本縄で束ねた巨大な弓を持って来たのだ。
いくら大平さまでも、こんな大きな弓が引けるだろうか?村人たちは、この弓を引いてもらうべく、大平さまの家を訪ねた。
すると家の中から大男が顔を出す。この見上げるような大男こそが大平さまである。大平さまはこの巨大な弓を手に取ると、いとも簡単に引いて見せた。これには弓を作った村人も肝をつぶす。
そして、今度はこの弓で矢を飛ばしたら、どこまで飛ぶだろうかという話になった。大平さまは、この話も快く引き受け、早速村人たちはこの大きな弓に見合う矢を作ることとなった。
さて、篠竹を数十本束ねた大きな矢も完成し、いよいよ矢を射ることになった。大平さまは弓に矢をつがえ、ギリギリと引き絞る。
そして矢を放った瞬間、辺りにはつむじ風が起こり、矢は山を越えてはるか彼方へ消えてしまった。
村人たちは、矢の行方を探して歩いたが、矢はなかなか見つからない。もうかれこれ二十町も歩いたかという時、村人の一人が山の中で、幹に大穴を開けた木を見つけた。
大平さまの矢は木を突き抜けて、まだ遠くへ飛んで行ったのだ。村人たちは、なおも歩を進めて矢の行方を追ったが、結局浜辺まで行っても矢は見つからず、その日は帰ることにした。
ところがそれから何日かして、一人の漁師が村を訪ねて来た。漁師が言うには、沖の小島に大きな矢が刺さっているので、この辺りに弓の名人がいると聞いて訪れたのだそうだ。
そう、なんと大平さまが放った矢は、百町も離れた沖の小島まで飛んだのだ。
やがてこの小島はいつしか陸とつながり、大平さまの矢じり塚と呼ばれるようになった。今でもこの塚は、こんもりと竹を茂らせて残っている。
ページのトップへ戻る